リアル昔話とサブリミナル効果 By Y平
(DAI君、ぶんくん、気にせず更新してね)
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殴られた肩が痛む……
やつのドメスティックバイオレンスは日に日に激しさを増していくばかりじゃった。
やつを育てて既に長い。あやつは、わしらの元でスクスクと育ち
そして今では文字通りのダメ人間と化したのじゃ。
先日なぞ、パソコンばかりいじる、ぐうたらな奴に向かって
「仕事もせんでインターネットばっかりやりおって!!バイトでもしたらどうじゃ!?」と言ってやったが、やつはちーともこたえやせん。

逆にあの馬鹿は、ほっそい腕でわしをガチガチ殴りつけてきよる。
おまけにワシは机に激しく突き飛ばされて、その拍子に手首をひねってしもうた。
痛がるワシを見下しながら、奴はニヤニヤした顔でこう言いよる。
「クソジジーは部屋に飯運んでこりゃーそれでいーんだよ!!」一瞬やつの口から出た言葉を疑った。そこまで言うようになったか。そこまでクズになったか。
あの親不孝もの、体ばかり大きくなって、頭のほうはテンで成長しとらん。
それどころか、年を重ねるごとにやつの心はドス黒く染まっていくようじゃ。
その言動行動を見るに、ワシらのことを人間とは見てやせん、
やつにとってワシらは単なる利用する道具でしかないんじゃろうて。
あいつを川で拾って来てからこれまで、心から、本当に心から愛して育ててきたつもりじゃ。
血はつながっていないにせよ、子供の生まれなかったワシら夫婦は
あいつを実の子じゃと思って大切に育ててきた。愛していた。
いいや、あれは愛したとは言えんのじゃろう。単に甘やかしてきただけにすぎんのかもしれん。
わかっとる。そりゃわかっとる。
それでも、自分が丹精込めて育ててきたあいつが、ここまで腐ってしまったことに
責任を感じると同時に憎いと思うた。憎くて憎くてたまらんかった。
わしらの愛に気づかない、おろかな我が息子を本気で憎いと思うた。
だからその日、やつを殺すことに決めたんじゃ。

辛い気持ちも確かにあったよ。
じゃがな、ゴミのような息子を社会に迷惑をかける前に抹殺すること
これもまた親心なんじゃないかしら、そうも思えたんじゃ。いや、思いたかった。

決行の夜。婆さんはスタンガン、ワシは猟銃で武装。
あいつを怒鳴りつけてたたき起こすと、今までの鬱憤を洗いざらい奴にぶちまけた。
いつも従順だったワシらが、鬼のような声で自分にがなるんじゃ。
奴はその現状に面食らって身動きもできんようじゃった。ほんに情けのない男じゃて。

快感じゃったなあ、あれは。
いつもは奴の腕があがるたびに、殴られると思ってビクビクしていたもんじゃったが、
それが今はどうじゃ。

やつの命はまさにこのワシと婆さんが握っておるのじゃ。
婆さんなんて、スタンガンをもって厭らしそうな目つきで、
奴を見ては今にもスタンガンを押し当てん勢いで、息をあらげておる。
50年ぶりに婆さんのS気がよみがえって、わしは思わず垂涎→勃起。
「わしにスタンガンを押し当てて!!強にした電流流したってえん!!」などと、一瞬理性を持っていかれるところじゃったが、すんでのところで保ったわい。
危うい。こんな大事な場面ですら性癖がモロリと出てしまうあたり
この親にしてこの子あり。と言ったところじゃろうか?

まあ、そんなことはともかくとして、わしは猟銃の引き金に手をかけた。
「わしらに謝りながら、そして死ぬがよい。」今にも引き金をひきかけたその瞬間じゃ。
「許して。おれ、悪いやつを退治しにいくから。堪忍して。」やつが……いや、息子がそんなことを叫びだした。

ああ、ワシらの育て方は間違っていなかった。
やはりワシらの息子は孝行者じゃった。息子を信じてきてよかった。
こんな立派なことを言うようになった息子のために
婆さんは赤飯を炊いてお祝いじゃ。
わしは家宝の刀、よろいを納戸から出すと息子に着させてやった。
「日本一」の旗指物をさして道を行く、
息子の成長した後姿を見ながら、わしは感慨にふけるのじゃった。

後ろを振り返ると、婆さんがスタンガン片手に妖艶に微笑んでいた。
生理がもどってきたらしい。
なるほど、赤飯を炊いた理由は別にあったのじゃな。不覚じゃった。
殴られた肩、電流を流された股間が痛む。
今ではわしは婆さんの性奴隷。
我が息子、桃太郎。30歳の旅立ちであった。
(続かない)

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