No music No life! By Y平
「No music No life!」
って言いたい。おくびもなく、誇らしげに宣言したい。そう宣言することにより、俺は音楽を愛するということを示したい。ウソ、本当は音楽を愛し、センスのいい音楽を周りに宿している俺は、最高にかっこよい存在ナノダ! と世間に触れて回りたい。簡潔に言うと、「俺はかっこいいんだぜ!」と回りに主張したい! 俺はクソったらしのナルシスト野郎だ! ってね。
というと、「また出たよ。クソY平の僻みが出ましたよ」と鼻の穴をふくらませる連中がいるのでごめんなさい。僕、音楽好きにボコボコにされたくありません。全面降伏デース。実を言うと、ほんとは憧れてるんだ。僕。
つーかやっぱさ、音楽を語る人ってかっこいいよ。憧れちゃう。Wikiで得た知識かなんかを振りかざしてさ、合のコンとかで、音楽を語っちゃうわけ。「あのアルバムのあの歌詞にはぐっときた」とか何とか、おなごとかに語りかけちゃうわけよ。もうぐっときたとか誰でも言えるし、とりあえず芸術性があるとか、恋人の心情が、とか言っとけば成立しそうなフレキシブルな感想。いーからお前の感性ではとりあえずどう思ったんだよ! ってぶっちゃけ聞きたかったりするんですけど、それはもう完全にスルーなわけで。逆に突っ込むほうが邪道、っつーアットホームな空気感が漂っていて最高ですわ。
で、偶然にもおなごがその感想に共感したとき(つまりwikiで得た知識が合致したとき)、もうなんか世界が私たちだけのためにあるんじゃないかって思っちゃってんじゃねってぐらいに親密度アップよ。「私たち、気があうわね!」って密着しちゃったり? ほんと実際、「おれさ~円周率100桁言えるんだZe」「あたしもー!」っていうレベルの合致とどう違うのかとか僕は心が荒んでるので分からないんすけど、臓物を吐き出して残酷に死ぬべきは、素直じゃない僕のほうなんすよねー。ホント殺して! あなたたちの手で殺して!
つー具合に、見事に僻み根性マックスハートな僕ですわ。いや待て。聞いてくれ。他人が偉そうに語るのってだいたいがむかつく場合が多くありません? そしてそれが自分の知らない話題で、しかもその感想がチープだったり、ただの物知り自慢の領域に終わるほど、それを偉そうにひけらかす連中がむかつくってーのは、割とありな感情だと思うんだ。だってさ、僕が鼻のしたのばし、人差し指突き上げながら、ドラえもんを偉そうに語りだしたらむかつくじゃない? 「出木杉の名前は最初のほうは太郎っつー名前だったんだぜ(wikiの知識)」とか自慢げに語ってきたらむかつかない?
もちろん、全ての音楽大好きっ子がこんな素敵な事例に当てはまるわけじゃありません。だからこれを見るすべての音楽っ子は、自分のことを棚上げして「いるいるー!」と喜んでくださればそれでよろしい。僕はいつだってフォローを忘れないんだ。
しかし殺される。いくらフォローしても、このままでは音楽を愛すると自称する何者かに殺される。まあ待て。殺す前に聞いてくれ、僕がここまでひがむに至った詳細な理由がある。
お察しの通り、僕は音楽に疎い。どのくらい疎いかと言うと、GLAYで言えば「誘惑」で時代が止まっている。とんねるずで言えば、野猿のデビュー。千秋で言えばポケットビスケッツ。ミニ四駆で言えば、サイクロンマグナム。
つまりそのぐらいの時代から音楽をほとんど聞いてない。いや、正直自分でもこれはダサすぎると思う。カラオケで、他人が横文字の歌手の曲を歌っているのを見て、「あ~あ、これいいよね~」とか知ったかぶりするのもいいかげん無理がある。むしろ30代ぐらいの人と一緒にカラオケに行って、「知ってる曲ばっかり。楽しい~」と思う自分に危惧する。僕の公式設定(何に対する?)では一応、元ちとせのファンということでみんなに触れ歩いてるが、実際CD買って4回ぐらいしか聞いてなかったりすることも告白せねばなるまい。
なぜそこまで音楽に疎くなったのか? それは「No music No life!」というファッション語にも集約されている。つまり僕は音楽を生活の一部にしてこなかった。
僕が「誘惑」や「サマーナイトタウン」あたりに傾注し、その熱も冷めてきたあたりから、携帯音楽プレーヤーが流行りだした。当時で言えばCDウォークマンとか。さらにCDウォークマンだけじゃなく、携帯に便利なMDウォークマンも流行りだした。で、猫も杓子も通勤通学の時間帯に音楽を聴きだし、生活の中で音楽を聴く割合が多くなっていったわけだ。
その頃の僕はというと、ちょうど家にあったCDプレーヤーが壊れた。そしてちょうどプレステ2や64の過渡期だった時期でもあり、持てる財をすべてそれにつぎ込んでしまった。
気持ち悪いほどゲームをやり、生きる目的としてはいかにセンス○がついてる選手を引き出すかとかそういうのだった。なので、どんどんどんどん音楽芸能に対する興味が薄れていったわけだ。唯一芸能(?)で興味があったのはトゥナイト2ぐらい。当然、携帯音楽プレーヤーは買わない。買う必要がなかった。
(実は一回だけ買ったことがあります。カセットウォークマン。1980円のやつ。あれは使い勝手がよかった。なんせ巻き戻し機能がついてませんでしたからね。早送りしかないんですよ? いちいちカセットひっくり返して、早送りして、またひっくり返すという画期的な巻き戻し法に僕はびっくりしました。ま、それはノーカンで。英語のリスニング用でしたし)
一方で通勤通学で何時間も音楽を聴いてる輩がいる中で、僕はトゥナイト2とパワプロのことしか考えてこなかった。これにより、音楽的情熱が育たないまま23になってしまったのだ。つまりいい曲を聴いてこなかった。これに僕が音楽に疎い原因があるように思われる。僕がこうまで音楽好きどもを僻み、憧れるのは、こういったバックグラウンドがあるわけ。僕は可哀そうな子なのです。だから殺すなんて言っちゃダメなんだよ野蛮人。
しかし、しかしですわ。……ついに来ちゃったわけです。言っちゃっていい? 言っちゃっていいっすかね?
「No Music No Life!」
今ここに、僕は音楽好きであることを宣言します! いや~やっと、やっとです! 僕もあなたたちの仲間入りを果たすことができそうです。今まで馬鹿にしてきてごめんね☆
というのも買いました! 買っちゃいました! MP3プレーヤー買っちゃいました! 最高です!
いやあ、こうね。晴天の春の朝。さわやかな風を切り、自転車をこぐ。見上げれば、真っ白い雲がひとつ二つ。僕が疾走するあぜ道にはタンポポのわたげがモワモワとしている。そして僕の耳元ではクロノトリガーのOPが流れてるわけですわ。うわ、なんて爽やかな朝なんだろう。今日も一日頑張ろう! っつって柄にもなく感動してしまいました。押入れの中で「サマーナイトタウン」を聴いていた時代が嘘みたいだ。
で、通学のお供を増やそうっつーことで、僕も積極的に楽曲を購入したりしてどんどんMP3にいれるわけです。で、入れているうちに、心に響く曲などがどんどんでてくるわけ。ああ、音楽が好きってこういうことなのか、音楽ってほんとに癒されるんだってシミジミ。今なら合コンでひたすら音楽の話をする連中の気持ちもわかる気がするんだ。っつーか僕もしたいし。
今積極的に聞いてるのは「鳥の詩」ていう曲でね。ギャルゲーのOPテーマなんだけど、歌詞がほんと爽やかでさー、かつあのときさんざ苦労した情景が浮かんでくるようで最高なんだよね。……いや、なんかちょっと違和感があるな。何でだろ? 僕ってこういう目的で音楽を聴くつもりだったっけー? ……まあいっか、音楽をファッションで聴くなんて邪道だものね☆ 好きだから聴く、この純粋な気持ちは止められないよ♪
て感じにMP3ちゃんと共に、最高の音楽ライフを送っていたのだけれど、先日壊れました。なんつーか音がまったく出なくなった。最愛の友をなくしたような感慨で、すぐさま分解という名の試行錯誤を繰り返しました。正直分解しちゃあかんかったかなー、保証的にやばかったかなーとか思ったんすけど、死にそうな恋人の前で何もしないなんてできます? でまあとりあえず、なんとか直すに至ったんですけど、困った。なんつーかね、音がステレオじゃなくて、モノラルになっちゃった。これだから素人の救命措置はだめだ。
しかもただのモノラルじゃないよ。つまりね、「鳥の詩」で言えば、メロディーだけが聴こえて、ボーカルの声がまったく聴こえないって感じの超絶モノラル。簡易カラオケモードの完成だってばよ。いえーい。だってばよ。
ということで、音楽が半分死んでしまった今、「No music No life!」のマニフェストを掲げた僕は半分死ななきゃいけない。だから半殺しにしてください。ほら、そこの音楽好きの糞ナルシストども。今だ! 俺を殴れ! ど、どうか、半殺しに! え? あんた、そんなので刺したら僕死んじゃうよ? え、え、え、え、え? 殺す? 音楽好きを馬鹿にしすぎ? 謝ってももう遅い? いや、だめです。やめて。おねがいです。せめて、せめて半殺しに、半殺しに。僕はまだ死にたくない。
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