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社会のゴミが肉欲企画に紹介される By Y平

大手ブログ、肉欲企画にて、バカマラソンの記事がトップページで紹介された。
この上ない喜び。我慢しようとしてもこぼれ出る笑顔。
かつてないほど爆発するアクセス数を見ながら、僕は醜く笑う。
更新ボタンを押すたびにギャンギャン増えていくアクセス数を見ながら、深夜0時。
「今日は1000人近くお客さんが来ちゃったよ~グヒヒ。肉欲企画万歳、ギヒヒギヒ!」
などと、肉欲企画への感謝2、アクセスアップという打算98の歪んだ笑顔を浮かべる。
三時間ほどアクセス解析を見て、自身の自己顕示欲を精一杯慰めたのち、
AVを見て、バーンアウト。バーンアウト後の冷静な目でもって、
再びアクセス解析を見て醜く一笑。「俺も大きくなったものだな」とニヤニヤ。
そこで脳内の自分が語りかけてきた。「楽しい?」と。
「楽しい?」といざ聞かれると、楽しいは楽しいが
空しさをともなうような気がしたので、絶望した。
何か生臭いにおいがしたので、何事かと思ったら自分の臭いだったので焦る。
そういえば昨日風呂に入っていない気がする。
じんわりと僕の脂が染みている座布団の上で、
痒い体を掻きながらインターネットをしていると、
急に現実世界の厳しさがフラッシュバックしてきた。生きなきゃ、現実を。
現実世界は生産性のあることをすると評価される。
という多くの輩が思うことに踊らされて、運動することにした。
「カラダを鍛える」という生産性を地で行くような行為を思いついた僕は、
とりあえず走って地元のデパートに行ってみた。
3キロ走って汗だくのままデパートにインすると、
自分が2日もののジャージを着ていたことを思い出し、焦る。
2日分の汗と垢、そして出来立てほやほやのマラソン汗がハイブリッドされたジャージは、
わりと人を寄せ付けない臭いを放っており、
ここで地元の友人などにうっかり遭遇、この臭いを嗅がれれば後はないと思った。
まあそんなことはないだろうと、意気揚々とエスカレーターに踏み出したら、
バイト仲間の女子高生に出会ったので、再び絶望した。
「あんた普段からジャージなんすか、しかもクサッ」
顔に書かれたネガティブメッセージを見るにつけ、僕は顔を青くして、
挨拶もそこそこに手芸コーナーに逃げ出す。
手芸コーナーで人形を作る材料を買い(僕は人形劇サークル!)、
田舎には珍しいcomme ca ismにて、
店員さんに一切話しかけられることなく(おそらく臭いのためであろう)、
ダサいパーカーとカットソーを購入。
店員が、最後までまるきり僕に無関心だったので、
見た目で客を判断するのはクソだと思ったが、僕が店員でも思うので許した。

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家で人魚の人形を作り、
「やっべーよこの人魚、超萌える。後ろ姿がヤバイ」
と一人ごちる僕に、ブログの新着コメントがよせられる。
「バカマラソン、尊敬します!」
僕を尊敬するのは、ゴミを崇拝するのに等しい。騙されてはいけない。
と言いつつも、騙される読者はいないことを僕は知っている。
おそらく僕以外の人間は生産性のある行為を繰り返し、やがて出世し大人になり、
いつかは僕のブログを見るのを止める。
そして三年後あたりに
「あ~あ~、あのブログね。あったねそんなの」だなんて過去の存在に
押し込めるのは目に見えてるので、僕は三度絶望し、人魚人形をぶち破ろうとしたが、
常識人なのでできなかった。常識すら破れないゴミは、もうどうしようもないゴミである。
というインターネットにありがちな自虐はテクニックで言っている。
実際の僕は清潔で体力があり、そして人魚人形を
芸術の観点においてのみ作っている芸術家である。
そう一番信じたいのはあなたではなく僕だ。
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