もよおした話 By Y平
というわけで、テスト期間中だったわけ。大変でした。
ブログなんてやってる場合じゃねーよ。こっちは卒業かかってんだカスと。
三年時に既に五年目が決定するなんて恥ずかしい。僅かながらに残っていた常識でもって、
なんとかブログ更新するのを耐えた。
途中「更新してもいんじゃね? 期間中にやってこそのブログじゃね?」だなんて、
内なる自己顕示欲が僕を誘惑したのだけれど、
そこは別のもの(エースコンバット4)に興味を持たせることで回避した。
テスト期間中、異常にドッグファイトがうまくなったのはこのため。
今なら機銃で何でも落とせる。
そうやって、「久々に俺復活です☆」だなんて人気ブロガーぶるのも、
「結局テスト勉強しなかったぜ☆」と劣等生ぶるのも全てあなた達をはめる為の暗示です。
人は人が堕ちていくことを喜び、人気者っぽい人を好む。
あなたは僕の暗示にかかっている。おらは人気者。おらは劣等生。
それをバカにして笑うあなた、幸せ。
しかしあなたは知っている。自分が決して幸せでないことを知っている。
僕の思惑もあなたの幸せもどうでもよかった。
つことで、せっかくだからテストの話でもしますかね。
あれはテスト初日の話。睡眠時間は6時間。すっきりした頭で、
かなり早めの電車に飛び乗る僕がいる。車中、僕はおもむろに専門書をオープン。
高電子移動度トランジスタについての思索にふける僕。超頭いい。だなんて悦に浸る僕。
それは電車内でマニアックな日本史の知識を大声でひけらかす受験生の精神と似ている。
飽くなき自己顕示欲。
するとね、突然その……降りてきたんですね。ウンコが。
なんか腹痛いなーと思ったら、ウンコだった。ひり出したい。ウンコをひり出したい。
ウンコしたいからウンコした。車中で。といければ物凄く楽なんですが、
そこはまあ常識とかそれっぽいものを振りかざす人たちがいるから無理。
するとどうするか? トイレに行くしかないと。
トイレに行くから電車を止めた。なんつったら、たちまち三面記事。
それもこれも常識とかいうやつのせいなんですが、まあそこは譲った。
乗り換え駅に着くまでの25分。僕はこの核弾頭を腹に抱えなければならない流れです。いって、マジ無理。
ちょっと無理っぽい痛みに驚いて、おもわず座り込んだ。満員電車の中座り込んだ。
前のオヤジが明らかに嫌そうな顔したけど無視した。
事情を知らずに他を疎むハゲは死ねよ。と思いながらの無視。
僕は己が核弾頭を静めることに専念した。
核弾頭をなだめすかし、ようやっと駅に着くと、トイレに駆け込もうと走った。
名駅のトイレだ。汚い汚い名駅のトイレ。
走ってたらなんかすごいウンコするのがイヤになってきた。なぜか?
いや、考えてみ? 名駅のトイレ、めっちゃ汚いじゃんね。
ウンコとか尿とか普通に落ちてるしさ。俺、そんなところでするの? ヤダよ普通に。
と思ったら、なんだか腹の痛みもおさまってきた(ような気がした)。
ここで出したほうが健康にはいいんだろうけれども……
わざわざこんなとこで出さなくてもいいか。わざわざ。
キレイなトイレでしかできない軟弱な男なんですか?
だなんていうお節介がきそうなものだけど、まあ待て。
高級な猫もトイレが汚いと病気になるまで尿を我慢する。
そういう貴い精神、貴ニャンコの精神に基づいて、僕もウンコを我慢する。
決して軟弱だからじゃない。貴いからできない。そういうロジック。
大丈夫、いける。腹の痛みは幾分軽微。大学のキレイなトイレでしよう。
シャワートイレがついてる便器でしよう。IB館のトイレでしよう。
そう思い、乗り換えの電車に飛び乗った。
したらなー、また腹が痛くなってきた。こいつは尋常じゃない痛み。また満員電車だし。
正直しまったと思った。なんだ貴ニャンコの精神って。あほか。
したいときにする。それが自然じゃん。御託ならべてんじゃねーよカス。
脂汗は出るわ、満員電車で前の女子校生に腹は圧されるわで、もうダメだと思ったね。
だもんで必死で別のことを考えようとした。高電子移動度トランジスタ?
無理。とても考える気になれん。
ぐおお、更に痛くなってきた。仕方がないので女子校生の匂いを嗅ぐに徹した。
変態ではない、これは手段だ。ウンコを紛らわすための手段だ。
くんくん。くんくん。なんかタバコの臭いする。この不良娘が!
女子校生の微妙な匂いを嗅いだら余計に腹が痛くなってきた。
だもんでもうかぐの止めようかと思ったけど、
混んでたから強制的に臭いをかがされた。
う! やめて! 腹にくる! お前の匂いは腹にくる!
発想の転換。整腸作用のある匂いを女子校生に嗅がされるという展開を、
女子校生に浣腸されるという状況に脳内補完する。
ぐえ、萌える。マゾ万歳。めっちゃチンコ勃つ。
変態ではない。これは手段だ。ウンコを紛らわすために止む無く講じた手段だ。
やっべ、で、出る(ウンコがだよ)!
なんか変な駅に着いて人が大量に降りていったので、座り込んだ。
どS女子校生もどこかへ消えた。チンコ勃ててる場合じゃない、ウンコ出る。
肛門とかもう、2ミリぐらい盛り上がってる。めっちゃ圧力かかってる。
ビーダマンで言えばしめ撃ちみたいな感じだ。頑張って閉める肛門。
圧力を増す肛門。頑張れ肛門。負けるな僕。
次の乗換駅に着いたので僕はものすごい勢いで走った。もう行くしかない。
この駅のトイレでしめ撃ちかますしかない。貴ニャンコの精神はもう忘れた。
汗が目に入る。チンコももう萎えた。
走ってたらまた痛みがおさまってきた(ような気がした)。
つかさーよく考えたら、大学まであと一駅じゃん?
ここでするのってどうよ? 勿体無くね?
ちょっと我慢したらIB館のパラダイストイレが待ってるってのにさ。
我慢の足りねえカスだよ僕は。
だからまた我慢することにした。なあに大したことはない。たった一駅だ。
一駅我慢できずに何が貴ニャンコかっつー話ですよ。
ピンポーン♪ まもなく電車が参ります。ほら来た。すぐ来た。超余裕じゃん。
電車の明かりがはるか遠くから見えた。皆が電車に乗ろうとノソノソ動き出す。
したらまた腹に激痛きた。周期みじけえ。この痛みは死ぬ。もうダメだ。
電車が今にも来ようとしているところで、僕は走り出した。
階段上がる。走った。走った。すぐトイレあった。大急ぎで駆け込む。
盛り上がる肛門。荒くなる息。ズボンを脱ぐ僕。
……!? 刹那の違和感。あれ? 紙がない。紙がない。紙がない。
再びズボンをはく。走る。さっき来た電車に飛び乗る。慌てて駆け込んだら、
二年ぐらい話してない微妙な知人が前にいたけど無視した。
以上、わずかこの間30秒。何だこのついてなさ。
微妙な知人の前で、苦悶の表情を浮かべながら、またしても満員電車の中座り込んだ。
まわりはウチの大学の学生ばかりで、明らかに僕を気持ち悪い人だと認識、
目もあわせてくれない。僕は見てはいけない人。危ない人。
ちらりと例の微妙な知人を見たら、ものすごい勢いで無視してた。やった。
今ここで、奴と僕との間に「他人」という境界線が発生したのだ。
もう今後あいつと喋らなくていい。
えっと、話しかけるべきかな? みたいに悩む必要なくなった。
「知人」から「他人」へのランクダウン。
その別れに一切の悲しみは介在しない。どうでもいい。ウンコしたい。
大学の駅に着いたらもうなりふり構わず走ってやった。ドアが開くと同時に、
便意のせいで微妙に腰が曲がった走り方でギャンギャン走った。
大学のトイレ(めっちゃキレイ!)に駆け込むと、便器に座るや否や
「バーン!」みたいな音とともに大量の核弾頭が発射された。しめ撃ち。
あまりに勢いがよすぎて、便器の水が弾けとび、尻が濡れたが、僕は勝つことができた。
テストは普通でした。
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